レポート｜銀河への旅立ち ～演劇からダンス？ダンスから演劇？～ 門限ズ・エンちゃん＆じょほんこワークショップ

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2018年11月11日(日)、とりアート2018中部地区イベント内にて『銀河への旅立ち ～演劇からダンス？ダンスから演劇？～ 門限ズ・エンちゃん＆じょほんこワークショップ』を開催しました。講師は門限ズの俳優・演出家である倉品淳子さんと、同じくダンサー・振付家の遠田誠さんのお二人です。

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会場は倉吉未来中心のリハーサル室。県内の演劇やダンスの経験がある方を中心に、未経験の方、2歳のお子さん、視覚障がいのある方などが一緒になって、2時間のワークショップを行いました。

今回のテーマは「演劇とダンスの境目をたゆたう」。宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中に出てくるジョバンニの牛乳のシーン、そして蠍(サソリ)の火のシーンを使って行われました。

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自己紹介と準備運動を終えた冒頭。

ジョバンニの牛乳のシーンを倉品さんによる朗読で一度だけ聞いたのち、参加者は二人一組になってそれを自由に演じることに。台詞も動きも、打ち合わせ無しの即興です。緊張しながらも、互いのそれぞれの個性が見えることもあり、和やかなムードで進みます。

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ここで、道具として牛乳瓶をひとつ加えて、再度同じシーンを演じてみることに。

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すると、牛乳瓶を使った動きが増えたり、シーンの筋書きが以前と変わったりしていきます。道具がひとつ入ることで、それに引っ張られる表現の不思議。

さらに今度は同じ条件で声を出さずにシーンを演じてみると、演じる二人が互いの呼吸をよく観察して、動きがより強調されていきます。演劇とダンスの境目をたゆたう。道具を加えたり声を発さないことによって、演劇的なものがダンス的なものになっていく。その段階をひとつずつ味わうような時間です。

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これまでのワークを踏まえて、後半は蠍の火のシーンを皆でどのように表現ができるかを意見を出し合いながら考えていきます。これはイタチに追いかけられて誤って井戸に落ちてしまう蠍の話です。ここでは、蠍とイタチの表情のダンスを作ってみることに。イタチや蠍はどんな表情をしているのか、どんな動きであればイタチと蠍に見えるのか…。

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時間を少しすぎるほど、濃い2時間を経てワークショップは一旦終了。

直後には、とりアート中部地区イベントの特設ステージにて今回の成果発表を行いました。

前半で行なったジョバンニの牛乳のシーンを元に考えた、客席にまで飛び出す演劇とダンスのステージパフォーマンスです。

ワークショップ参加者の皆さんも、観客の皆さんも、楽しんでいただけたでしょうか？

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来月12月8日、とりぎん文化会館にて開催されるとりアート東部地区イベントにも、門限ズの野村誠さん(ピアニスト・作曲家)と吉野さつきさん(アーツマネージャー)が登場します。

今回のワークショップも同様、これらは鳥取の市民の皆さんと門限ズで音楽劇を作るための出会いの場所としても企画されています。次は鳥取のどんな人たちに出会えるでしょうか。

お楽しみに。

（野口）